絵具とは?

Terrance Depietro

   
Pigments métalliques

Pigments cadmiums



絵具とは何か。この問いに簡単に答えるとすれば、それは単純に“ツール”であり、最良の状態で使うためには何をするべきか理解することが必要なものだと言うことです。アーティスト・画家の道具や材料には何の神秘性もありません。

具体的に言うと、絵具とは顔料(=色)を持つ物質で一般的には液体かペースト状態です。(=展色剤,バインダー,メディウム)これらは表面上(キャンバス・紙・板など)に移動させる事が可能で望んだ場所に留まり乾燥していきます。しかしこれでは普通のペンキと変わりません。
では、何をもってアーティスト用の絵具と、ペンキ・子供用絵具などと区別するのでしょうか?

もしこれをとても単純だと言われるなら、本質への理解へ1歩進んだということです。なぜならそこには謎はなく、プロセスが複雑である必要もないからです。また、バインダーとして何が適格か、どのような特性を必要としているか、様々な技術においてどの顔料が使われるのかを理解するべきです。このテーマを検討する為の、最も単純な方法は、“共通した” 材料について忘れることです。それは“顔料” であり、これはどのバインダーがどの手法をとるかという論理を司ります。例えば水彩、ガッシュ、アクリル、油彩、エンカウスティック、インク、オイル/ドライパステルなどの事です。バインダーが変われば、技術と絵画そのものが変化していきます。ただ一つ変化しないものは顔料なのです。

Pigments Vermillon, Bleu de Manganèse et Violet de Cobalt

このことを理解し、あなたのスタジオに顔料が揃った時、一つの技術(=メディウム)から他の技術へと移行することが出来るようになります。この知識は、あなたが絵とコミュニケーションできる能力を拡大させてくれるでしょう。多岐の技術において不必要な絵具や重複した出費をせずあらゆる技術への可能性の扉を開くからです。あなたはただ、望む量のバインダーを顔料と混ぜ、その技法へと移行すればいいのです。油絵具=リンシードオイルと顔料、水彩絵具=アラビックゴム リキッド、顔料と水、ガッシュは水彩絵具と同じバインダーを使いますが、“不透明”という特色を持ちます。(アラビックゴムが無い場合は、他の水溶性バインダーを使うこともできます。例として、カゼイン、スターチ、卵黄などがあげられアクリルのような水溶度の低いバインダーも使えます。)エンカウスティックの使用者は、温度差の手法を容易に使うことができます。また、プリントメーカーは、高価な色を、1度開けたら酸化が始まってしまう多量の絵具缶を購入せず少量のみ作ることができるのです。

現在における“高品質”材料の価格をみても、アーティスト自身が画材料を理解する時間を割くべき理由は数多くあります。“バーゲンブランド”を使い簡単に済ませてしまおうとする人は、低品質の物を使えば本当に望んでいる特性を得ることはできず、希望通りの絵画が出来ることはないということを覚えておくべきでしょう。伝統顔料を大量生産された低品質製品で代替する場合、たとえ本物に似ていても、特性が本来のものとは違うために最終的には大きな差が出てしまいます。安価な道具を使って働けと大工に頼めば、そっぽを向かれてしまうでしょう?ファインアーティストにとってもそれは同じことなのです。bullet

 

Terrance Depietroはアメリカ人の画家。20年に渡りカナダとアメリカで展覧会を行う。この間、彼も乾燥顔料を用いて独自のペインティングメディウムを使い続ける。

www.tdparts.com

 
the ploygonal realm
 
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